郁人の卒業によせて

2023年12月13日
帝劇えび座という名の郁人卒コン

一度は推したし最後に見ておくか〜帝劇でペンラ振りたいしな〜ぐらいの軽い気持ちで当日朝に取ったチケット。
結果、ぼろぼろ泣いてしまった。そんなつもりゼロだったのでわろた。
キャリアを変えたいという思いは当然だと思うし、納得できるけど、それでもなぜか涙が出た。
寂しいのかな。別にずっと推してたわけでもないのに。

当たり前かもしれないけど、ヒロムを感じた帝劇だった。
とっつー「ここを出たら心にブレーキかけなきゃいけないんだから、ここでは外せ!外せ!」っていろんなことを含んでいて泣けた。
帝劇の中だけでは、ヒロムの残したものを肯定して良いのだろうか。私はいまだにヒロムの席をどう扱っていいのか分からない。罪は罪。取り合ってこなかった自分の振舞いも、それは明確なんだが。

ゴゴキ出番も多かったし、この演目で舞台演出の楽しさを知ってくれたら良いなぁ。まぁ何から何を得るかはその人が決めることですが。無もそれはそれで。

郁人「皆さんを元気にするためにステージに立っていたので、できるだけ悲しい感情は出したくないんです。でも最後の日は泣くと思います」
自分のことだからよく分かってるよね。辞めるって言った時に散々言われたことなんて郁人が一番に思っただろうし、よく分かってて、その上での今日なんだよね。
本当のところは分かんないけど、郁人は辞めたくて辞めるんだから良かったんだよね。
キャリアプランが変わるのも転職も当然で、あなたが選びたい道を選べるならそれで良かった。

最後スクリーンに書いてあった郁人のメッセージ
『幸せでした。ありがとう!!!!』
アイドルだった間、幸せだったならそれでよかったな。それが私が一番望むことかもしれない。辛かったことも当然たくさんあっただろうけど、最後に嘘でもそう言ってもらえて、良かったんじゃないかな。
たとえ綺麗事でも「アイドル」が、あなたが最後まで美しく飾る対象であることを嬉しく思う。

そして他の四人からは、明確に一度これでえびは終わりという感じがした。まだ僕たちもいるからとか、もちろんあるんだろうけど、これで一幕が閉幕。終わらせて行くんだなと感じた。

五人のモチーフが星なの美しいなと思った。
スポットライト浴びて、頭にキラキラのコンフェッティがついたままで、服のスパンコールに反射するその光が二階席の端にいる私にまで届く。
それができるのはアイドルだけだよね。

音の終わりに合わせて、手を握ること。
その握られた手を最後まで見つめること。

関係ないけど殺伐としてない帝劇初めてだったかも。
オタクみんな知らん人でもめちゃくちゃ話しかけるし、隣の塚田担も良い人だった。えびのペンラ貸してくれたし、めそめそ泣いてたから最後に「大丈夫ですか?寂しいですね」って言ってくれた。
寂しいから何回も来ちゃうんだって。そうだよね、16?17?年離れてた私でもこれなんだから推しGだったらそりゃあそうだ…。

あとマジで関係ないけど、人生で初めてできたネット上でのオタ友、塚田担でしたね。横浜に住んでたお姉さん、元気かなぁ。

画像探しても出てこなかったけど、私が一番狂ったようにえび見てた頃の少クラでの常連衣装、オレンジとネイビーのまだら模様みたいなスーツなんだけど、あの頃に確か欲望のレインやってて、だから今日一番最初にワーーーてなったのふみとつの欲レだった。
背景に、おそらく今まで帝劇でやった演目の郁人が流れて、若い時の私が好きだった頃の顔が映るとまたグッときた。

今更だけど、滉輝以来久しぶりにちゃんと応援してた人が辞めるな。滉輝はデビューしなかったから…。
これ書きながら気付いたけど、これは初めてのことなんだ。好きで、デビューして、20年以上グループにいた推しがアイドルを辞めます。(いや辞めないのかもしれないけど。でもグループを辞めて、事務所を辞めないっていうのは、そういう側面があるかなって。)

郁人、ありがとう。アイドルになってくれて。
あなたの名前をとてもかっこいいと思っていた。
カッコの付け方も踊りのうまさも大好きだった。
元気で健康でいてね。

やっぱり、何よりも、アイドルになってくれて、アイドルを愛してくれてありがとう。